サイエンスフィルムカフェ2010 ~科学映像がおもしろい~
- 科学技術映像祭入選作品及び科学映像クリエータ等の映像作品上映とトークイベントなどにより、自然・くらしの不思議・脅威、科学や理科の楽しさにふれてみよう。
- 実施期間:2010年9月18日(土)~20日(月祝)
- 会場:科学技術館 4階 宇宙のひろば(東京都千代田区北の丸公園2-1)
- 対象:一般入館者
- 料金:無料(但し科学技術館入館料は必要です)
- 定員:各プログラム60名 ※事前申込制
申込・問合せ
- 科学技術映像祭 eメール filmfest@jsf.or.jp にお願いします。
9月18日(土)
- 10:30-11:45
- 1-1「自然ってふしぎだな」
上映:自然が作る色の世界 ほか
出演者:渡部 瑞穂((株)映像館プロデューサ)、小山 晃(ミミル山房 ディレクター) - 12:00-13:15
- 1-2「オオタカと考える生物多様性」
上映:里山の猛きんオオタカ
出演者:岩崎 雅典(群像舎代表・映画監督) - 13:30-14:00
- 1-3「スピードの不思議な世界にみんなを招待するよ!」
上映:魔法使いハーレイのスピードストーリー - 14:15-15:00
- 1-4「金星探査機「あかつき」の冒険」
出演者:成田 伸一郎(JAXA 月惑星探査プログラムグループ) - 15:15-16:30
- 1-5「科学映像クリエータですが、なにか!?」
出演者:三上真世(国立天文台科学文化形成ユニット)ほか
【画像提供:JAXA、池下章裕】
9月19日(日)
- 10:30-12:00
- 2-1「だまし絵の秘密」
上映:だまし絵立体
出演者:杉原 厚吉(明治大学先端数理科学インスティチュート副所長) - 12:30-14:00
- 2-2「「あなたもニュートン」親子で楽しむ科学映画の授業」
上映:岩波映画 力のおよぼしあい
出演者:長谷川 智子(台東区 中学校講師)、桜井 順子(埼玉県 高校講師) - 14:30-16:00
- 2-3「生命のしくみがわかる」
上映:時空キューブ生命01「呼吸」
出演者:川村 智子((株)アイカム 社長) - 16:30-18:00
- 主催者・関係者向けプログラム
9月20日(月祝)
- 10:30-12:00
- 3-1「偉人達の挑戦とのこしたもの」
上映:紀伊國屋評伝シリーズ 本多 静六 ほか - 12:30-14:00
- 3-2「マインド・ラボで体験する知覚の不思議」
上映:マインド・ラボ
出演者:入道 隆行((株)ウイルアライアンス ディレクター) - 14:30-16:00
- 3-3「サイエンス映像がおもしろい!」
出演者:林 勝彦(元NHKエンタープライズ) 他
科学技術映像祭とは
- (科学技術映像祭Webより)
- 科学技術映像祭は、優れた科学技術に関する映像を選奨し、科学技術の普及と向上を図ることを目的とするものです。科学技術週間の制定と軌を一にして昭和35年から始められ、日本で最も権威のある科学技術の映像祭との評価を受けており、毎年約70 作品の応募を得ております。
プログラム詳細
1-1 自然ってふしぎだな
- 出演者:渡部瑞穂((株)映像館 プロデューサー)、小山 晃(ミミル山房 ディレクター)
「自然がつくる色の世界」
企画:文部科学省
製作:映像館(第50回科学技術映像祭部門優秀賞) - 私たちをとりまく自然には色が溢れています。木々の緑、色鮮やかな花、特徴的な色彩を持つ虫や動物たち。空も、時間につれてさまざまな色を見せてくれます。でも、昼間の空が青いのはどうしてでしょう? どうして多様な色が存在するのでしょう? 色がもつ性質とは? 自然の美しい色の世界を楽しみながら、色にまつわるたくさんの不思議を、観察と実験を通して考えてみましょう。
1-2 オオタカと考える生物多様性
- 出演者:岩崎雅典(群像舎代表・映画監督)
「里山の猛きんオオタカ ~那須野ケ原からの旅立ち~」
企画・製作:NPO法人オオタカ保護基金・群像舎 - オオタカは、里山の豊かな自然の象徴だ。一方で、開発などによって生息環境が失われやすいことから、保護が必要な猛きんでもある。栃木県北部・那須連峰のすそ野に広がり、オオタカの絶好の生息地となっている。ここでの最新の研究成果を基に、オオタカの知られざる生態を克明に描くとともに、里山に生きるその姿を通じて、人と自然の共存を考える。
1-3 スピードの不思議な世界にみんなを招待するよ!
- 「魔法使いハーレイのスピードストーリー」
監督:NAOYA、企画原案:NAOYA 近清武、キャラクターデザイン作画監督:佐藤好春
プロデューサー:前田融、佐々木聡、制作:日本アニメーション - スピードを通じて広がる日常世界への好奇心から科学的な視点までを、子どもたちに楽しく体感してもらうよう、アニメーションという映像手法を用いて制作しました。主人公のハーレイは、魔法学校に通う魔法使いの見習いで、クラスメイトのピーターたちとホウキによるスピード競争に明け暮れています。そんな魔法使いの学校で繰り広げられる物語と、スピードのテーマがうまくかみあい、従来にない”科学がテーマ”のアニメーション番組が完成しました。
1-4【映像でわかる!宇宙ミッション】金星探査機「あかつき」の冒険
- 出演者:成田 伸一郎 (JAXA月惑星探査プログラムグループ・宇宙科学研究所)
- 明け方や夕方に、ひときわ明るく輝いて見えることから、「明けの明星」「宵の明星」として親しまれてきた金星。大きさや重さが地球と似ているので「地球の兄弟星」とも言われています。ところが実際の金星は、硫酸の雲でおおわれ、暴風が吹き荒れる灼熱の世界です。兄弟星はどうして灼熱の世界になってしまったのでしょう?その謎を解き明かすため、今年5月、金星探査機「あかつき」が打ち上げられました。
このコーナーでは、12月に金星への到着を予定している「あかつき」がどうやって金星に行き、その謎を調べるのかを、映像をまじえて専門家が解説します。
金星探査機「あかつき」ミッションイメージ図 CG提供:JAXA、池下章裕
1-5 科学映像クリエータですが、なにか!?
- 出演者:三上真世(国立天文台科学文化形成ユニット)、中山弘敬(国立天文台四次元デジタル宇宙プロジェクト)、和田智秀(国立天文台四次元デジタル宇宙プロジェクト)、竹内伸(平成21年度科学映像クリエータ養成コース修了生)
- 国立天文台科学文化形成ユニットが行っている、科学映像クリエータ養成コースの修了制作作品を見ながら、実際に制作した修了生と共に対談形式で、制作裏話や科学映像の活用方法、科学映像の今後などについて語る。
2-1 だまし絵の不思議
- 出演者:杉原厚吉(明治大学先端数理科学インスティチュート 副所長)
「だまし絵立体 ~新しい立体錯視の発見~」
企画:国立大学法人 東京大学 製作:(株)イメージサイエンス - 絵には描けても、立体としては作れないのが「だまし絵」だが、立体として作れるものがある。そのからくりは、人間が立体と判断する根拠と深く関わっている。
2-2「あなたもニュートン」親子で楽しむ科学映画の授業
- 講師:長谷川智子(台東区中学校講師)、桜井順子(埼玉県高校講師)
岩波科学教育映画「力のおよぼしあい」 - あなたは「力」を見たことがありますか?
地球上すべてのもの、宇宙にあるすべてのものに力ははたらいています。ガリレオもニュートンも見えない力を想像力の目で見て科学の法則を見つけました。岩波科学教育映画「力のおよぼしあい」は、「見えない力が見えてくる」ように、映像イメージで「力」のはたらきを教えてくれます。
親しみやすいトークを交えて映画の問題に予想をしたり、自分で試す実験も体験しながら映画を見ていきます。
対象:小学3年生以上
2-3 生命のしくみがわかる
- 出演者:川村 智子((株)アイカム社長)
「時空キューブ 生命01 呼吸」
企画・製作:(株)アイカム - 生命現象を「時空キューブ」という新しい表現で描く科学映画シリーズ第1巻、「呼吸」。生きているとはこういうことではないか、体内にある生命の風景を実感してください。
3-1 偉人達の挑戦とのこしたもの
- 「紀伊國屋書店ビデオ評伝シリーズ 学問と情熱 第35巻」 本多静六 ~いのちを育てる森の実学~
企画:(株)紀伊國屋書店、製作:(株)ポルケ - 明治神宮の森を作った日本初の林学者本多静六。人と環境の関わりを問い続け、由布院の温泉町開発も後押し、蓄財家としても成功したマルチな活動を描く。
3-2 マインド・ラボで体験する知覚の不思議
- 出演者:入道隆行((株) ウイルアライアンス ディレクター)
「マインド・ラボ」
企画:(独)科学技術振興機構、製作:(株)ウイルアライアンス - 私たちには「目に入る光景のすべて受け止め、ありのままに認識している」という思いこみがあります。しかし、私たちの意識にのぼる世界は、実は脳が無意識に行う補完や推測、解釈によってつくりあげられています。
「マインド・ラボ」は、この意外に知られていない事実を体験できるWebサイト。世界を知覚できることの不思議を、参加者のみなさんといっしょに考えていきます。
http://jvsc.jst.go.jp/find/mindlab/
3-3 サイエンス映像がおもしろい!
- 出演者:パネリスト:林勝彦(元NHKエンタープライズ エグゼクティブプロデューサー)、科学映像制作者(大学学部生・大学院生)
司会:藤田貢崇(サイエンス映像学会) - 林勝彦氏が制作した、NHKスペシャル「驚異の小宇宙・人体」の制作の きっかけは何だったのか。
また、番組の制作後、制作者のものの見方や 考え方で変わったところ、変わらないところを聞き、会場の人々との意見交換を しながら、映像を制作する人の心の内面を探る。
また、若い人々が制作した番組を上映(各10分程度)し、制作者の意図や 工夫を聞き、よりよい作品のためにどうすればよいかをディスカッションする。
さらに、最新の科学研究の成果を映像化している事例を紹介し、どのように すれば研究者の意図が伝わりやすくなるかを、プロの番組制作者たちから 意見を聞く。
サイエンス映像学会