ショートプログラムコンテスト審査結果
国際科学映像祭は、良質な科学映像コンテンツを広く紹介し、多くの人々に見ていただく機会を提供する目的で、平成22年(平成21年にプレイベント開催)より開催しており、今年で第4回となります。
第4回国際科学映像祭実行委員会では、良質な科学映像を作成するクリエータの育成を目的とし、科学映像作品のコンテストを実施しました。
応募要項などは、「ショートプログラムコンテスト応募要項」をご覧下さい。
今年は、平面部門が1作品、ドーム部門が3作品、合計4作品が応募されました。審査結果は以下の通りです。
最優秀賞
オーロラが私たちに語りかけるメッセージ / The message from aurora
- 制作者:中垣 哲也 (Tetsuya Nakagaki)
- 監督:---
- 作品概要:アラスカで撮影したオーロラ全天映像。 太陽活動期に見られた、極めて稀な驚異的活動的なシーンを含みます。オーロラが私たちに語っていることは、私たち文明は、このとてつもなく広大な宇宙の中、地球という奇跡的な環境の惑星に生かされていることです。
審査員コメント
- オーロラの動きが自然で見たイメージに近かったがこれはかなり技術的に高いものと考えられる。また、オーロラの様々な変化がとらえられており、こうした現象を捉えるための努力が理解された。ただ、環境イメージ的にとらえられるような気もするので、科学的な解説もほしいところだ。
- 映像、曲、ともにすばらしい。
- オーロラの美しさ、BGMもマッチしており、感激しました。
- たいへん美しく撮れている。視点が単調に見える。
- Curious abort technique and technology - all time lapse? layering? Overall effect stunning , with great choice of music and oveall simplicity elegant work.
優秀賞:平面部門
該当作品無し
優秀賞:ドーム部門
該当作品無し
審査員特別賞
「はやぶさ」来し方 / Trajectories of 'HAYABUSA'
- 制作者:三浦 昭、山本 幸生、吉川 真(Akira Miura , Yukio Yamamoto , Makoto Yoshikawa)
- 監督:吉川 真 (Makoto Yoshikawa)
- 作品概要:小惑星探査機「はやぶさ」.が小惑星イトカワ周辺で辿った軌跡を、当時の資料に基づいてCGで再現しました。前半は「はやぶさ」が小惑星イトカワに到着した頃のシーンに始まり、リアクションホイールの故障から姿勢回復までの過程を描いています。後半は「はやぶさ」のイトカワ降下を描いています。何度かリハーサルと本番の降下をしていますが、今回の映像は、現存するデータから3次元で位置補正ができたシーンです。最初の頃はイトカワが彼方にあったため、「はやぶさ」搭載の望遠カメラ (AMICA)の再現映像として、拡大したイトカワも表示しています。また時刻や位置等を表す補助映像も適宜重畳しています。
審査員コメント
- はやぶさの実際の動きが正確に表現されており興味深い。ストーリー性はそれほど重きを置いていないようだ。リアクションホイールのトラブル後の動きはよくわかるが、どのようにして着陸まで行ったか見たいところだ。
- イトカワとランデブーするところまでの作品であってほしかった。
- はやぶさの観測データに基づき、忠実な動きを再現していたことは素晴らしかった。
- 正確性のみを求めている。誰を対象にどのように見て欲しいのだろうか。記録として残したいだけだろうか。はやぶさから見た視点は面白い。
- Data visualization beautifully done , although it could have been flatscreen changing perspectives (e.g. static starfield) some what confusing.
- More cam movement around system. More reference cues to solar system ecliptic
会場特別賞
「はやぶさ」来し方 / Trajectories of 'HAYABUSA'
- 制作者:三浦 昭、山本 幸生、吉川 真(Akira Miura , Yukio Yamamoto , Makoto Yoshikawa)
- 監督:吉川 真 (Makoto Yoshikawa)
- 作品概要:小惑星探査機「はやぶさ」.が小惑星イトカワ周辺で辿った軌跡を、当時の資料に基づいてCGで再現しました。前半は「はやぶさ」が小惑星イトカワに到着した頃のシーンに始まり、リアクションホイールの故障から姿勢回復までの過程を描いています。後半は「はやぶさ」のイトカワ降下を描いています。何度かリハーサルと本番の降下をしていますが、今回の映像は、現存するデータから3次元で位置補正ができたシーンです。最初の頃はイトカワが彼方にあったため、「はやぶさ」搭載の望遠カメラ (AMICA)の再現映像として、拡大したイトカワも表示しています。また時刻や位置等を表す補助映像も適宜重畳しています。
応募作品
ドーム部門
作品タイトル | 制作者 | 監督 |
---|---|---|
「はやぶさ」来し方 | 三浦 昭、山本 幸生、吉川 真 | 吉川 真 |
SAKURA | 河野 徹也 | |
オーロラが私たちに語りかけるメッセージ | 中垣 哲也 |
平面作品
作品タイトル | 制作者 | 監督 |
---|---|---|
Computer Works | 大野 新太郎 |
参考上映※審査対象ではありません。
作品タイトル | 制作者 | 監督 |
---|---|---|
Omnibus for Reverie | 馬場 ふさこ |
審査員
- Dr.Carter Emmart (American Museum of Natural History)
- Ryan Wyatt (Director , Morrison Planetarium and Science Visualization, California Academy of Sciences)
- 水出 浩司 (株式会社日立製作所 電力システム社 日立事業所 グローバル人財本部 総務部 庶務課 課長)
- 稲田 邦彦 (日立シビックセンター センター長)
- 鳫 宏道 (第4回国際科学映像祭 運営委員長・企画委員、日本プラネタリウム協議会 理事長)
- 伊東 昌市 (第4回国際科学映像祭 事務局、国立天文台 天文情報センター)
- 三上 真世 (第4回国際科学映像祭 事務局、国立天文台 天文情報センター)